2011年6月12日日曜日

自然は誰のもの?


玄海原子力発電所(波戸岬より望む)
今日、ニコニコ動画で自然エネルギーについての会議の生放送をしていました。場所は総理官邸。発言者はソフトバンクの孫さん、サッカー日本代表元監督の岡田さん、環境ジャーナリストの枝廣さん、ap bank代表小林さん、内閣官房参与の田坂さん、内閣官房副長官の福山さん、それに菅総理でした。これからの日本の自然エネルギー転換への可能性について具体的に意見を交換していました。こういう時期にこういった前を向いた夢のある話し合いを私たちに見える形でやってくれるのはとても有り難いです。久しぶりに明るい気持ちになりました。

その中で岡田さんが心に残るお話をされていたので忘れないうちに書き留めようと思います。岡田さんは倉本 聰さんが塾長の「富良野自然塾」のインストラクターをされていて、そこに掲げられているネイティブアメリカンに伝わる言葉を紹介されていました。
それは「自然はまだ見ぬ子孫から借りているものだ」という言葉で、自然という物は先祖からもらい受けたものではなくて子孫から借りているものだ。借りているものなのだから大切に汚さないまま返さなくてはならないのだ・・・という意味の言葉でした。

そう言えば昔の日本では伐採した林の後には必ず後の世代のために植林をしていましたね。
「後の世代のために・・・」と言うことを、私たちはいつからおろそかにするようになってしまったのでしょうね。後の世代のためどころか、使用済み核燃料なんて後世にゴミ処理をまかせてしまっていますもの。膨らんでいる国の借金もそうですよね。いつからそういう子孫に恥じるような事がまかり通るようになってしまったのか・・・

私自身もそうかもしれない・・・
今の自分の事でせいいっぱいで余裕がない。
そうです!昔よりも豊かなのに余裕がないのです!

どうしてなんだろう

もしかしたら、人間の心の余裕って大自然からいただけるものなのかもしれないと思うこのごろです。山に登ったり、海を見たり、星空を見上げたり、そうするととてもゆったりした気持ちになる自分が居ます。

やはり大切な自然を大きく壊してしまう可能性のある事は、ぜったいにしてはいけなかったのかもしれません。

2 件のコメント:

  1. またまた良いこと読めました。
    そうか、大自然から心の余裕もらってたのか。
    大自然って厳しいけれど、それをなんとか安全な場所にしたところまではよかったのに、やりすぎちゃったのかもです。
    せめて、心がぎすぎすしているときは散歩ぐらいしたいものです。
    原発の問題を今後のいいきっかけにできたらいいんですけれど、まだまだ道は遠そうです。

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  2. てんまり2011/06/15 8:50:00

    そう言えば昔から「地震、雷、火事、親父」って怖い物の代表でしたねぇ。
    その中で階級を落としたのは親父だけ? (笑)
    大自然にはやはりかないませんね。
    大自然を前にすると人間が造った安全な場所って、大海に住む貝の殻ぐらいにしか見えないでもないです。

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