2011年5月11日水曜日
天皇の祈り
ずいぶん前に何かの本で 天皇の日常を占める最大の行為は「国民のための祈り」だと読んだことがある。
「国が平和でありますように」 「国民が安らかに過ごせますように」 と祈る神事が、天皇のもっとも重要なお務めだと言う。
今回の東日本大震災の被災地を訪問された天皇・皇后両陛下が、お二人並んで被災地のがれきの山に向かい頭を垂れて祈ってらっしゃる姿が見られた。
そのお姿の向こうには大勢の尊い命が失われた大地と海が広がっている。
お二人の祈りは間違いなくその御霊に捧げられている。
このお姿を見て、どれだけの被災者が心を救われたことだろう。
政治的立場でなく、主義主張もなく、ただ 私たちのために心から祈ってくれる存在・・・
国民の痛みを共有し、同じ気持ちでいたわり、ねぎらい、励ましてくれる清く優しい存在。
私たち日本国民のために、こういう存在がある事は本当に幸せな事だと思う。
日本国の象徴である天皇と皇后の両陛下。
私は このような象徴を持つ我が国を誇らしく思います。
2011年5月10日火曜日
最近思ったこと・・・
ご近所のおばあちゃんが久しぶりに散歩されていた。
おぼつかない足取りで、ブロック塀を手がかりにしながら
二ヶ月前から空き家になっているお隣の庭を覗いてらした。
「荒れてきたわねぇ・・・」
っと 草が生え始めた庭を気に掛けているご様子だ。
おばあちゃんの家の玄関から隣の庭が見える場所まではほんの数メートル。
だけど地面のちょっとした凸凹にもつまづきそうな足取りだ。
私が近寄って話しかけると
おばあちゃんの方から私の腕に手を通して来た。
そのまま腕を組んでおばあちゃんの玄関までゆっくりゆっくりおともした。
「いくつになられました?」
っと 私が耳元で聞くと
「95らしいのよ」
と こっそりと教えてくれた。
「わぁ あと5年で大台ですね!!」
っと 私が言うと
「自分が100になるなんて思うと ぞっとするわ (笑)」
っと答えて 首をすぼめた。
自分が100歳になる・・・
まだ頭のしっかりしたおばあちゃんにとって
それは驚くべき事実なのだろう。
関東大震災に遭い、満州に渡り、命がけで帰還されたと以前話してくださった。
おばあちゃんの心の中はその当時とちっとも変わっていないのかもしれない。
年齢だけが どんどん勝手に増えていき 気がついたら自分が100歳になろうとしている。
あらまぁ ビックリ!
そんな感じなのかもしれないな。
きっと私も これから節目の歳を迎える度に
自分の年齢に驚くのだろうな。
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