2011年5月11日水曜日

天皇の祈り


ずいぶん前に何かの本で 天皇の日常を占める最大の行為は「国民のための祈り」だと読んだことがある。
「国が平和でありますように」 「国民が安らかに過ごせますように」 と祈る神事が、天皇のもっとも重要なお務めだと言う。

今回の東日本大震災の被災地を訪問された天皇・皇后両陛下が、お二人並んで被災地のがれきの山に向かい頭を垂れて祈ってらっしゃる姿が見られた。
そのお姿の向こうには大勢の尊い命が失われた大地と海が広がっている。
お二人の祈りは間違いなくその御霊に捧げられている。

このお姿を見て、どれだけの被災者が心を救われたことだろう。

政治的立場でなく、主義主張もなく、ただ 私たちのために心から祈ってくれる存在・・・
国民の痛みを共有し、同じ気持ちでいたわり、ねぎらい、励ましてくれる清く優しい存在。
私たち日本国民のために、こういう存在がある事は本当に幸せな事だと思う。

日本国の象徴である天皇と皇后の両陛下。
私は このような象徴を持つ我が国を誇らしく思います。

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