2011年7月20日水曜日

原発特攻隊

開聞岳
女子サッカーのワールドカップドイツ大会で日本が優勝するという素晴らしい出来事がありました。サッカー好きの私は準決勝、決勝と朝の3時過ぎから起き出してその嬉しい瞬間を共有することができました。男子にまったくひけを取らない素晴らしい試合展開で、本当に見応えのある試合でした。
今までの私だったらこんな出来事の後しばらくは浮かれ気分で周囲の人とサッカー談議に花を咲かせていたのですが、今回はやはりいつもと違った感じです。

今、ツイッターで福島第一原発の事故現場で働いている人二人の男性のツイートを追っています。正式な発表とは違った生の声を読んでいると、私たちが決して忘れてはいけない別の世界がそこに今現実にあることを痛感させられます。そのうちの一人、ツイッターではTSと名乗る人が「自分は特攻隊のつもりでいます。」とつぶやいてらっしゃいました。
確かに原発の事故現場は戦場そのものなのでしょう。そしてメルトダウンした核燃料の間近で、高い放射線を浴びながら、被曝の恐怖と戦いながら、身を投げて毎日現場に通って作業をしている彼らはまさにこの国を守るために特攻機で米軍艦隊に突っ込んで行った特攻隊の若者と並ぶ勇者なのかもしれません。

大和撫子は華やかに花を咲かせましたが、見えない場所では日本男児が汗を流してこの国を守ろうとしています。

TSさんがこの歌を聴くと思いが重なって泣けてくるとおっしゃっています。
長渕剛の「close your eyes」 
原発事故の作業現場を思い浮かべながら聴いてみてください。

どうか作業員の方の健康が損なわれることが無いように 祈ってやみません。

2 件のコメント:

  1. ほんとに感謝ですね。
    現場で働いている方たちはこの暑さの中をどう切り抜けているのでしょう。電車などに飛び込みをする人は心が正常ではないのでしょうから、理屈を言ってもしょうがないですが、無駄に命を散らして欲しくないですね。日本のために多大な犠牲を払って働いてくれる方もいるのですから。

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  2. 被曝回避の関係か、現場では飲食はいっさい禁止だそうです。
    この暑さの中、防御服を着ての作業中に水分をとれないのは本当に大変でしょうね。
    シニアの人が応援を申し出てらっしゃるようですが、夏場は無理かもしれませんね。
    震災以降、色々な事を考えさせられます。

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