2012年9月24日月曜日

きづな


アルツハイマーが進んで寝たきりになっている母の元へ、
ようやく父を連れて行くことが出来ました。
なんと、二年ぶりの再会です。

父は、呼びかけても焦点の合わない目で顔をしかめる母の手を握り
「元気を出さんか!」
っと車いすの上から乗り出して語りかけていました。

「お母さんが僕の手を握り返してくれたよ」
と 帰り際にわたしに告げる父でした。

「そんな気がしただけだったかもしれないけどね・・・」
と 独り言のように付け加えながら・・・


2 件のコメント:

  1. アルツハイマーは、決して何も分からなくなる病気ではないと 私は信じています。
    どんなに症状が進行した方であっても、家族のことは必ずわかっていると信じています。
    言葉を発することがなくなって、焦点も合わなくなって、呼び掛けても返事もなくなっても、それでも心はあります。
    わからなくても、わかっています。
    だから、ずっとずっと話しかけてあげてください。
    たくさんお話してください。
    いろんなご事情がおありだと思いますが、どうかお父様とお母様がこの先も幸せでありますように願います。
    うまく伝えられなくて、この文面でご家族の方に不愉快な思いをさせるような事があったら、すみません。

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  2. ふぅちゃん コメントありがとうございます。
    二年前に病院から胃瘻を進められたとき、姉妹で迷ったあげく母には胃瘻を付けていただきました。医学の進歩のお陰で人の生死を家族の決断で決めなければならない場面が増えている現在ですね。臓器移植もそうでしょうし、今騒がれている出生前診断などもそういう辛い決断を産むことになりますね。
    2年前のふくよかな母とはまったく別人になった母に父を会わせるのはこれまた迷う部分がありました。
    ここ数年、環境がどんどん変わっていった父ですが、自分の気持ちに折り合いを付けながら日々を送る姿に教わる部分が多いと思うこのごろです。

    母は話しかけると眉間に皺を寄せます。おそらく脳が必死で記憶を探っているのではないかと思うんです^^。
    いつ行っても床ずれも無く、とても清潔にしていただいていて、施設の方にはとても感謝しています。

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